読書感想『コーヒーが冷めないうちに』

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完読しました。

『コーヒーが冷めないうちに』

過去に戻れる席があるという喫茶店『フニクリフニクラ』
現在に後悔を残す者がこの喫茶店で過去に戻り(未来に進み)会いたい人に会い、伝えられなかった想いを伝え、聞けなかった想いを知って前を向いて生きる勇気をもらう四つのお話。

読んだ感想としてはまず、この喫茶店の過去に戻れる席のルールが面白いです。
そのルールとは、
1.過去に戻ってもこの喫茶店に訪れた事がない者には会えない。
2.過去に戻ってどんな努力をしても現実は変わらない。
3.過去に戻れる席には先客がいて、過去に戻れるのはその先客が席を立った時だけ。
4.過去に戻っても席を立って移動することは出来ない。
5.過去に戻れるのはコーヒーを注いでそのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。
6.過去に戻れるのは一度だけ。

ざっとこんな感じ。
よくあるタイムトラベル物と違うのは、過去を変えても現実は変わらないということ。
逆に言えば、過去で何をしようと現実は変わらないから何でも出来るともいえます。

そしてルール3の過去に戻れる席にいつも座っている先客は・・・ネタバレになるので言えませんがこの物語にいい味付けをしています。
どの話も過去に戻った(未来に進んだ)人間にコーヒーが冷めるまでの短い時間の中で本当に大切な物に気付かせてくれます。
帯にある『4回泣けます』は本当で私4回泣きました。

この作品、映画化されておりネットフリックスで観られるので小説の内容がどのように演出され映像化されているのかとても気になるので観てみます。

あなたは過去に戻れる席があったとしたら・・座ってみたいですか?



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