ミッション失敗・・・
俺の名は
レッド。
未だ誰一人として成功した事のない難易度最高のミッションを成功させる為、
相棒の
ブルーと暗闇で息を潜め、突入のタイミングを見計っていた。
レッド『
もうすぐ突入するぞ! 準備はいいか? 』
ブルー『
こっちはいつでもいいぜ! 』
その時、ターゲットのドアが開いた。
レッド『
今だ! 突入するぞ!! 』
ブルー『
おう!! 』
俺たちは暗闇から飛び出し、全速力でドアに向かって走り出した。
俺たちの姿に気付いた奴は一瞬怯んだ様子を見せたが、すぐさま攻撃してきた。
ビシッ! バシッ!!
レッド『
チィッッ!! 』
奴の発射した弾が身体に当たる。
ドアまであと10メートル。
ここまできたら怯んでいる暇はない。
俺は目だけをやられないようにガードするとドアへと一直線に向かった。
あと7メートル。
いただき!!
俺は勝利を確信した。
が、その時・・・
奴の仲間が2人、奥から出てきて攻撃に加わった。
ビシッ!! バシッ!ビシッ!!!
レッド『
うおっっ!!!』
奴らの弾が散弾となって俺達の身体を容赦なく襲う。
あと5メートル!
激しさを増した奴らの攻撃に退却の2文字が頭をよぎる・・・
しかし、俺はこのミッションを成功させるためにここへ来たのだ。
未だ誰も成功し得なかったミッションを成功させる。ただそれだけの為に・・・
レッド『
ここまできて・・引けるかぁぁぁ!!! 』
ドアまであと3メートル。
が、しかし・・・手柄を欲した私は判断を誤っていた。
ブルー『
ぐあっっ!!! 』
ドサッ!!!
背後で音が聞こえた。
振り変えると
ブルーが地面に膝をつき前のめりに、まるでスローモーションでも見ているかのようにゆっくりと倒れた。
レッド『
ブルー!!!!! 』
私は叫んだ。
すぐさま向きを変え、
ブルーの元へ駆け寄った。
レッド『
おいブルー! しっかりしろ!! 』
私は倒れている
ブルーを抱きかかえ必死で叫んだ。
止む事のない攻撃は、まるで俺の身体を削り取ってしまうのではないかと思うほど数え切れないほどの弾を浴びせ続けた。
ブルー『
す、すまないレッド・・ゴフッ! 』
レッド『
もういい!! しゃべるなブルー!!! 』
私は
ブルーの肩を抱え、今来た方へ引き返そうとした。
ブルー『
ゴフッ・・ お、俺のことは放っといて逃げろ・・・ 』
レッド『
ば、ばかやろう! お前を置いて行けるか!! 』
そう言って2、3歩あるき出した所で、私達は倒れた・・・
尚も続く奴らの攻撃・・・
レッド『
クソ・・ こ、これまで・・か・・・ 』
薄れゆく意識の中で俺は聞いた・・・
『
いいか~、歳の数だけ食べるんだぞ~! 』
『
え~っ! じゃあボク6つしかたべられないの~。 』
『
私は8つ食べられるもんね~ 』
『
あ~っ! おねえちゃんズル~い! 』
『
はははっ! お父さんなんか40個だぞ~!!! 』
『
いいなぁ、おとうさんは・・・ 』
お、恐るべしミッション・・・
SETSUBUN
ガクッ・・・
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