『
忘れる 』
それは神様が人間に与えた一番の能力だと聞いたことがある。
しかし、今日の山歩きはブログに留めて生涯忘れないようにしておく。
この記事は空手の良き後輩であり、居合いの良き先輩であり、山歩きの良き仲間であるKさんに贈ります。
7月10日(火)
山歩き予定告知どおり愛知県東栄町にあります、
明神山(1,016m)に山歩きに行ってきました。
過去の雨男二人組初級者山歩きの模様はこちら。
第1回山歩き
竜頭山
第2回山歩き
湖西連峰
第3回山歩き
尉ヶ峰(国民宿舎ルート)
第4回山歩き
竜ヶ石山
第5回山歩き
霧山
第6回山歩き
明神山
第7回山歩き
尉ヶ峰(引佐峠ルート)
第8回山歩き
石巻山(おちばの里親水公園ルート)
第9回山歩き
霧山
第10回山歩き
小笠山
第11回山歩き
富幕山
第12回山歩き
明神山(乳岩峡ルート)
今回のメンバーは驚くなかれナント・・・
4人!!!
そう、先月とまったく同じメンバー。
Nさん、
Kさん♂、
M君♂と私の4人。
よくも毎回毎回男ばっかりこんなに集まるもんだと冷めた心で感心する私。(笑)
でも今回は
先月登頂出来なかった明神山へのリベンジマッチです!
ただ、乳岩峡ルートだとまた登頂出来ないかもしれないので
私が以前歩いた三ッ瀬登山口から山頂へ向かいます。
それでは今回の山歩きの模様をどうぞ!
朝6時、M君を乗せ自宅を出発。
途中でKさん、Nさんと合流し、一路明神山を目指します。
8時20分、
三ッ瀬登山口到着。
天気はあいにくの晴れ。
最近雨男らしくない私。(汗)
準備をして8時25分、明神山山頂を目指し山歩き出発!
沢を渡って登山道を進みます。
先頭はKさん。
セオリー通り
一番脚力の無い人を2番目にして進んでいきます。(笑)
8時49分、1合目である
銀明水通過。
Kさん、
Nさん、M君『
こ、ここが1合目?! 』
1合目までの遠さに驚く3人。
うんうん、この山って1合目までが一番遠いんだよね。
知ってた私は3人の狼狽ぶりを楽しみます。(笑)
ここから2合目までは段差の大きい登りが続きます。
道中、M君の身体に異変が・・・
M君『
ちょっと待って・・・ 』
汗だくで非常に苦しそうな顔で前かがみになるM君。
まるで全力疾走した後のように息が乱れ疲労しています。
M君『
目が回る・・・ 』
不安になる一同。
大事をとって長めの休憩で心拍と呼吸が落ち着くのを待ちます。
しばらくして大分落ち着いたようなので先頭を歩くKさんにペースを落としてもらい再び歩き始めます。
しかし少し歩くと再び苦しそうにするM君。
なんだか今日は様子がおかしいです。
本人も『 なんでだろ? 』と自分の身体の不調に戸惑っているようです。
心配なので回数多めに休みをとりながらゆっくり先に進みます。
9時15分、
2合目到着。
ここは尾根上なので風が気持ちいいです。
まだ体調がすぐれないM君。
ひょっとして今日も登頂断念か?!
誰もがそう思った頃Nさんが・・・
『
音楽でも聴くけ? 』
そういってリュックからipod Touchを取り出しました。
おいおい、山を登るに音楽け?
大自然にラジカセ持ち込み大音量で流してマリファナふかし、最後は山の神様怒らせて一人ずつ殺されるアメリカンホラーのナンパな大学生みたいなマネ出来るか!(怒)
そう思いipod Touchひったくってへし折ろうとした時、
曲目に『
水の星へ愛を込めて 』を発見した私。
この曲は
機動戦士Zガンダムの主題歌としてマニアの間で大ヒットした
森口 博子の最初にして最後のヒット曲!
森口博子とこの曲が大好きな私は即効リクエスト!(笑)
演奏が始まった瞬間テンションMAXのメンズ。
そういやみんなガンダム好きだったっけ。(笑)
懐メロから新曲まで、ランダムで演奏されるNさん抜粋の名曲の数々。
曲が変わるたびイントロクイズの様に誰かが素早く曲名を当てます。
どこかで聞いた曲を聴きながら歩く登山道。
しかし、これがなかなか具合が良く足の疲れを紛らわしてくれます。
まさに
ゆる山歩きにピッタリ!(笑)
足取り軽く歩いていると前方でKさんが、
『
うわっ、デカッ! 』
近づいてみると、でっかいミミズ。
見事なまでの肌の張りとツヤ。(笑)
町じゃ絶対見かけないサイズだわ。(驚)
そうこうするうち、最初の
鎖場。
足が滑っても絶対に手だけは離さないように注意して登ります。
次々と現れる鎖場と鉄ハシゴに次第に慣れ、楽しそうなメンズ。
先月苦労した鎖場もなんなく登れました。
鎖場を過ぎ、乳岩峡ルートとの合流地点である6合目で少し休憩。
ここまでくればあと1時間弱で頂上です。
10時30分、先月リタイヤした昼飯ポイント通過。
そして一番長い鎖場を越え、鉄ハシゴを登ると
馬の背到着。
馬の背からの景色は霞んでいましたが、遠くの山まで見ることが出来ました。
と、ここで今日絶対にやりたかった事。
それは・・・
馬の背エグザイルごっこ!(笑)
これやってみたかったんだよね~。
Nさんと二人じゃ絶対無理だもん。(笑)
馬の背を過ぎると山頂はもうすぐです。
余裕が出てきたM君。
朝は心配したよマジで・・・(汗)
そしてついに11時6分、
明神山山頂到着!(嬉)
展望台に上がり登頂の喜びを噛み締めるメンズ。
一通り景色を楽しんだ後は、昼飯。
それではお待たせしました!
全国300万人の奥様お待ちかね
N'sキッチンスタート!(笑)
まずはバーナーでお湯を沸かします。
今回Nさんの指示でこれだけの水を持ってこさせられました。
(飲み水含まず)
重いっちゅうの!
いったいこれだけの水を何に使うのかさっぱりわかりません。
お湯が沸騰した頃リュックから取り出したのは・・・
信州そば
それを沸騰したお湯で茹でます。
5分ほど茹でたら火を止めお湯を切ります。
すぐに氷水で冷やします。
なるほどね~。
これで水がたくさん必要だったのか。
その間にツユと
刻みネギを用意します。
よく水を切り、
刻み海苔を乗せたら・・・
完成!
ざるそば
それでは早速いただきます。
ウマ~!!!
茹で加減は完璧でシコシコとした歯応え。
暑い日ざしの中食べる冷たいそばのウマいこと!
85点
まさか山頂でざるそばが食べられるとは。
これならみんなで仲良く食べられるね。
ただ今回、オリジナルのポイントが無かったのが残念。
M君もKさんも『
うまい!うまい! 』と喜んで食べてくれました。
特にKさんはわざわざ東京までそばを食べに行ったことがあるほど
そばが大好物なのでめちゃくちゃ喜んでいました。
まだ材料が残っているのでもう一度そばを茹でてみんなでいただきました。
山頂で食べる
ざるそばは最高です!
その後は
そばの茹で汁でツユを割り
そば湯をいただきます。
山頂で飲む
そば湯は最高です!(笑)
食後は私が大好きな
Daimのチョコレート。
これ本当に大好きで食べ始めたら止まらなくなります。
こうして我々が料理ごっこしている間もたくさんの方が山頂にお見えになられて改めて明神山が多くの人達に親しまれている山だということを知りました。
そして12時10分、下山開始。
途中の馬の背で各々の目標に向かって決意を固めるフリしてカッコつけるメンズ。(嘘)
怖い下りの鎖場もすっかり慣れてしまったようです。
下りになってようやくエンジンがかかってきたM君にもらった
熱中飴。
甘酸っぱしょっぱ忙しい味。(笑)
どうして肝心の登りで舐めなかったのか不思議です。
14時、1合目銀明水到着。
頭皮湿疹に悩むNさんを強引に説得してここの冷たくて清らかな水を頭からかぶらせます。(笑)
Nさん『
冷たくて気持ちいい~! 』
さっぱりした表情のNさん。
これで少しは良くなるといいね。
ついでに水浴びしちゃいなYO!と、ズボン脱がそうとしたら全力で嫌がってました。
登りの時には全く余裕がなくて目もくれなかった清らかな水の流れにしばし見入るM君。
さすが
下りの王子。(笑)
エンジンかかるの遅すぎ!
木々の間から差し込む日差しが強く暑いくらい。
本格的な夏はもうすぐそこまで来てるんだなぁ・・・
こうして14時35分、三ツ瀬登山口到着。
無事帰還を喜び猿の彫り物とハイタッチする下りの王子。(笑)
前半のアレはなんだったの?(汗)
14時46分、駐車場に戻って着替えをして明神山を後にします。
帰りにいつもの(笑)コンビニに寄って炭酸ジュースとおやつとスイカを購入。(笑)
スイカは子供たちへのお土産です。
各々、今日の山歩きを振り返ってるか知らないけど、自分へのご褒美食べて体力回復です。
見た目は草食系男子のKさんもバナナクレープに食らいつく顔は肉食系そのものです。(笑)
こうして明神山山歩きは無事終了しました。
色々ありましたが、リベンジ成功で本当に楽しい山歩きとなりました。
思い出をありがとう!明神山!
7月いっぱいで故郷に帰ってしまうKさんへ
1合目の銀明水にある
かんしょうの水に書かれていた言葉。
『
杯が浮かぶほどの水から大きな源流 大河 になる物事の始まり 』
空手も居合いも山歩きも始めた頃には未熟であったとしても、続けて(止まらずに流れて)いればやがて上達(学び、吸収)して、始めた頃に比べたら大きな川の流れになれるんだと思う。
そして、同じ志を持った人達と出会い一つの川の流れになればさらに大河になれると思う。
故郷に帰ってもKさんならきっと立ち止まる事なく同じ志を持った人達と出会い、やがて立派な大河になれると信じています。
別れは悲しいけれど、いつしかその悲しみは自然と忘れられる。
でも人生の最期を迎えるその刹那、今日この日の出来事は記憶の走馬灯の一つとして思い出されることが出来れば俺は嬉しく思う。
楽しかった時、嬉しかった時、苦しかった時、痛かった時・・・
短い間だったけど色々な時を一緒に経験出来て良かった。
今まで本当にありがとう。
そして故郷に帰っても・・・
山歩きは前泊で参加しろや!(鬼平)