掛塚のしがない床屋６代目

先日、今更ながら映画『　ベスト・キッド　』を観ました。



ベスト・キッドの第１作目は特に大好きな映画でこれで５作目。


ただ、ベスト・キッド５となっていないのは、これがベスト・キッド第１作目のリメイクのような位置づけになるためでしょうか。


主人公は誰もが知ってるジャッキー・チェンと、俳優ウィル・スミスの長男ジェイデン・スミス。
なるほど～、ウィル・スミスに良く似てるわ。
キャスティングは完全にプライベートつながりですな。




前作ベスト・キッドとの違いをいくつかあげると、

舞台がアメリカではなく、中国。

主人公は高校生ではなく、中学生。

空手ではなく、カンフー。

大きな違いはこのくらいかな。


あとは、基本前作通りに話が進んでいきます。




私的感想ですが、以下ネタバレ含むのでこれから観ようという方はご注意を。







物語開始早々さっそくイジメのターゲットになってしまうドレ(ジェイデン・スミス)。

前作みたくバイクに乗った不良達に囲まれヒロインのラジカセ壊されたみたいに今作もヒロインの持つバイオリンぶっ壊されるのかと思ってたらそれはナシ。

イジメっ子もバイクには乗っておらず(そりゃ中学生だからね)たくさんの人がいる真昼間の公園でヒロインをかばったドレを痛めつけます。


翌日からドレに対する学校でのイジメが始まります。

ドレを見つけるや陰湿なイジメをするイジメっ子グループのボス。

余談ですがこのボス、俺の同級生にくやんの子供の頃に良く似ているので親近感がわきます。（笑）



強くなりたくてカンフー学校を見学するもそこで稽古していたのはあのボス。

絶望的な気分になるドレ。

うんうん、前作もそうだったなぁ。



ある日、ドレの中途半端な仕返しで激怒したボスにこてんぱんにやられるドレ。

この中途半端な仕返しも前作と同じです。（笑）


あわやという所でドレの住むアパートの管理人ハン(ジャッキー・チェン)に救われます。

このあたりのシーンは大人対子供ですが、カンフーならではのスピード感があり見ごたえがあります。


事情を知ったハンがボスの通うカンフー学校の師範に直談判に行くも、話しの流れでカンフー大会で決着をつけることに。

ここからハンとドレのカンフー修行が始まります。



ただね、前作のミヤギさんが考えた変わった練習方法の方が面白かったな。

今回の修行って上着を脱いだり、着たり、拾ったり、掛けたりするだけ。

いくら何千回それを繰り返したっていくらなんでもいきなりあそこまで防御も攻撃も出来るようにはならねぇだろ！

と、前作以上にツッコませていただきました。(謝謝)



修行風景と同時進行で、家の中にある乗用車にグラインダーをかけたり、溶接作業したりして修理をするハン。


はは～ん、前作みたいにドレに車をプレゼントする気だな・・・ってまだ中学生やん！
いったい全体この車は何の意味が？




修行が終盤にさしかかった頃、ドレがハンの家に行くとそこには・・・








ハンマーを叩きつけるハンとグシャグシャに潰れた車が・・・





















じ、自分で車ぶっ壊しちゃったよ！;`;:ﾞ;`(;ﾟ;ж;ﾟ; )


なんだよ、その車ドレにあげるんじゃねぇのかよ！ってまだ中学生か。





自身の運転ミスで失った奥さんと子供を想い、運転していた車をまるで時間を巻き戻すように事故を起こす前の綺麗な状態に修理するのだけれど、そんなことをしてももう帰ってこない家族に悲しむハン。

事故した日に自分で事故した車そっくりに壊しては丸１年かけて修理する。
無駄な事だとわかっていても事故を悔やみ毎年同じことを繰り返してきました。


そんな傷ついたハンの気持ちを初めて知り、やさしく手を差し出すドレ。

２人の間に固い絆が生まれ修行はいよいよ佳境へ。




そして迎えたカンフー大会。


いやぁ、空手だった前作よりスピード感があり見ごたえあります。

加えて前作では禁じ手だった顔面へのパンチが認められているのでかなり激しいです。（汗）

準決勝で足を潰されるところまで前作と同じです。


ラストは尻詰まり的に終わった前作より若干尺に余裕を持たせた感じ。



カンフーシーンだけでも観る価値あるかな。

とても子供のやってる試合とは思えません。(凄)





ただ一つ残念だったのが・・・



















主人公とヒロインのラブシーンが少なかった事です。
そらおめぇ１２歳同士じゃムリもあんめぇ。（笑）