読書感想文『もう別れてもいいですか』

カテゴリー │

読了しました。


新聞広告で目にするたびに読んでみたいと思っていた本なので購入しました。

田舎で夫と二人で暮らす58歳の原田澄子は家事に追われパートで働く気弱な主婦。
結婚して30年以上になるが夫の自分勝手な態度や我儘、辛辣な言葉に心擦り減らす毎日。
同じ空間に居るだけで息が詰まるほど夫の事が嫌いになった今、時々思う事。

『死んでくれないかな』

横暴な夫に面と向かって意見する勇気がない澄子の頭には何度もそんな言葉が繰り返される。
そんな時、離婚して自由な生活を送っている同級生の話を聞き澄子の中で何かが動き始める。
世間体や古い世の中の常識に悩みながらも自立した一人の女性として離婚して生きていく事を決意する澄子。
財産分与は?離婚した後の生活は?
立ちはだかる不安を前に様々な出会いや出来事を通じ、気弱だった主婦が次第に自信を得て叶える離婚活劇。


読み終わった感想は、、これ面白い!
気弱な主婦が自信を得ていく様子もまるで自分の事のように嬉しく感じます。
横暴な夫の態度はとにかく酷く、同性の私からみても怒れます。
夫原病という言葉はこの小説で初めて知りました。
夫の言動や態度が妻のストレスとなり更年期障害を引き起こしたり体調を崩してしまう病気なんですね。

澄子の言葉や思っている言葉がとても胸に刺さります。
自分勝手な私の行動を見つめ直すのはもちろんのこと、人生の残り時間をどう生きるかという考えにもとても共感出来ました。

この本、夫の男尊女卑で離婚しようか迷っている女性の方の役に立つかもしれません。
そして結婚されている男性の方にも。
それまで当たり前に思っていて疑問にすら感じたことのない考えが何か変わるかもしれません。
是非読んでみて下さい。



同じカテゴリー()の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
読書感想文『もう別れてもいいですか』
    コメント(0)